QRコードで在庫管理を始める方法(エクセル活用)

qrコード エクセル 在庫管理は、商品や備品ひとつずつに固有の管理番号を割り当て、その番号をQRコードにして貼り付け、Excelの一覧表と対応づけることで実現します。スキャンして読み取った番号を一覧と照合すれば、どこに何がいくつあるかを紙の台帳より速く正確に把握できます。特別な業務システムを導入しなくても、無料のQRコード生成ツールとExcelだけで小規模な在庫管理を始められます。

QRコード在庫管理の基本の仕組み

在庫管理でQRコードを使う目的は、モノと情報を一対一で結びつけることです。まず一つひとつの商品や備品に重複しない管理番号を決めます。この番号をQRコードに変換して現物へ貼り、Excelの一覧表にも同じ番号の行を用意します。現物のコードを読み取ると番号が画面に入力され、その番号で一覧を検索すれば品名・保管場所・数量といった情報にすぐたどり着けます。

QRコードそのものには通常「番号」や短いテキストだけを入れます。品名や価格まで直接コードに埋め込むと、情報が変わるたびにコードを刷り直すことになるためです。変わりやすい情報はExcel側で管理し、コードは変わらない管理番号だけを持たせる、という役割分担が運用を楽にします。

管理番号とコードの対応づけを設計する

最初に決めるべきは番号の付け方です。連番だけでもよいですが、分類がひと目で分かる規則にしておくと後の集計が楽になります。たとえば次のような考え方があります。

  • 接頭辞で種別を表す: 備品はBIN、商品はSKUなど、先頭のアルファベットで区別する。
  • 桁数をそろえる: 0001、0002のように桁を固定すると、並べ替えや検索でずれが起きにくい。
  • 意味を詰め込みすぎない: 保管場所や担当者など変わりうる情報は番号に含めず、Excelの列で持つ。

番号のルールが決まったら、その文字列をそのままQRコードにします。QRコード生成ツールに管理番号を入力すれば、印刷用の画像がすぐ手に入ります。少量なら1件ずつ作れますが、数十件以上をまとめて作りたい場合はExcelから一括でQRコードを作る方法を使うと、番号リストからまとめて生成できて効率的です。

Excelで在庫一覧表を作る

Excel側の準備はシンプルな表で十分です。1行が1つの管理対象になるように、次の列を用意します。

  • 管理番号: QRコードと同じ文字列。照合の鍵になる最重要の列。
  • 品名・備品名: 人が見て分かる名称。
  • 保管場所: 棚番号や部屋名など。
  • 数量: 現在の在庫数。
  • 最終確認日: 棚卸しやスキャンで照合した日付。

管理番号の列は必ず「文字列」として扱ってください。先頭に0が付く番号や英字を含む番号は、数値書式のままだと0が消えたりエラーになったりします。列を選んで表示形式を文字列に変えておくと、読み取った値とのずれを防げます。Excelのセル内に直接QRコードを差し込みたい場合は、ExcelにQRコードを挿入する手順も参考にすると、一覧表と印刷用ラベルを一枚のシートで管理できます。

スキャンで在庫を照合する流れ

準備が整えば、日々の照合はスキャンと検索の繰り返しになります。基本の流れは次のとおりです。

  • 読み取る: スマートフォンのカメラやQRリーダーで現物のコードを読み取り、管理番号を取得する。
  • 検索する: Excelの検索機能(Ctrl+F)やフィルターで、その番号の行を探す。
  • 照合・更新する: 品名や保管場所が現物と一致するか確認し、数量や最終確認日を書き換える。

棚卸しのときは、読み取った番号を空の列に貼り付けていき、後から元の一覧と突き合わせると「読み取れた=実在した」項目と「一覧にあるのに読み取れなかった=見つからなかった」項目を切り分けられます。この差分こそが、紛失や記帳漏れを見つける手がかりになります。

始めるときの注意点

小さく始めて運用に慣れることが成功の近道です。いきなり全品目にコードを貼ろうとすると挫折しやすいため、動きの多い一部の棚や高価な備品から試すとよいでしょう。ラベルは水濡れや摩耗で読めなくなることがあるので、屋外や水回りで使う場合は保護フィルムやラミネートを検討します。

また、管理番号は一度発行したら使い回さないのが原則です。廃棄した備品の番号を新しい物に再利用すると、過去の記録と混同する原因になります。バックアップも忘れず、Excelファイルは定期的に別の場所へ複製しておくと安心です。

よくある質問

QRコードには何の情報を入れればいいですか?

基本は管理番号だけを入れます。品名や数量など変わりやすい情報はExcel側で管理し、コードには変わらない番号を持たせると、情報更新のたびに刷り直す必要がなくなります。

専用のバーコードリーダーは必要ですか?

必須ではありません。スマートフォンのカメラやQR読み取りアプリでも管理番号を取得できます。読み取った番号でExcelの一覧を検索すれば照合できるため、小規模なら手持ちの機器だけで始められます。

管理番号はどう決めればいいですか?

重複しないことが最優先です。連番でも構いませんが、種別を表す接頭辞を付けたり桁数をそろえたりすると、後の並べ替えや集計が楽になります。一度使った番号は再利用しないでください。

執筆者について

佐藤 健 — QRコード編集者

QRコードの生成ツールを管理し、規格(ISO/IEC 18004)に沿って各ガイドを確認しています。

editor@qrcodegeneratorjp.com

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